先週、以前働いていた病院のスタッフとディナーへ行ってきた。もう4回目になるのだが、毎月違うレストランで女性スタッフ限定で集まっている。私は昨年末辞職したのだけれど、何故か毎月招待してもらっている。20代が1,2名いるのを除きあとは大体30から50代のおばさん達である。そしてそのまた半分ほどが現在シングル、彼氏募集中なので、毎月ウェイターの若いお兄ちゃんをナンパしたりするので、こっちはおもしろ半分ちょっと恥ずかしかったりするのである。
今回はイタリアンレストラン、ブカ・ディ・ベッポで集まった。12人以上のグループだと写真の「ローマ法王の部屋」を貸し切る事ができる。壁にはローマン・カソリック関連の写真が飾られ、テーブルの真ん中ではローマ法王が見守ってくださっている(ほんとか)。この法王像、無宗教派の同僚が「私はカソリックじゃない。こいつの顔を見て食事するのは不愉快だからどけてくれ」とウェイターに頼んだため、隅に追いやられてしまった。あんまりである。
今回も12人集まり、わいわい楽しくやってきた。離婚率が50%近いと言われるアメリカ、離婚歴があってもしょぼくれたりしていないところが彼ららしい。日本で4,50代で離婚していたら、もう子供もいるし恋愛なんて今さら・・・という方もいると思うし、大体彼氏募集中なんて公言したら世間の目が冷たいのではないかと思う。
私の勝手な思い込みかもしれないが、こちらの女性は子育てしつつデートも楽しみ、私の人生はきちんと楽しませてもらいます!みたいな気合が感じられる。それから日本のようにやたらと年齢にこだわりすぎないのも見習うべきだと思う。
だからこういう元気なおばちゃん達が12人も集まるとハリケーンのような勢いなのだ。ウェイターに横に座れだの、今日は何時上がりなんだとか、酒も入らぬうちから口説き始め、ナンパが難航すると隣の同僚にいい男を知らないか、いや知っているはずだろう、なぜ吐かぬ、などいちゃもんをつける。私がへらへら笑って聞いていると、あんたも結婚指輪はめて幸せそうにしてるけど、いつまでも続くと思っちゃ駄目よ、とか説教され全く大きなお世話である。
こうして毎回レストランを後にする時に「台風一過」という言葉が頭をよぎるのであった。
来月は私がレストランを決める番だ。とにかく周囲の迷惑を考え、サンディエゴ一うるさいレストランにしようと今から思案中である。