2007年7月28日土曜日
(今度は)ミニ天功
はるっぺは、自分が移動するのに大抵私の手を引いて一緒に付いて来てもらいたがる。1人遊びがあまりできないようで、常に横にいてもらわないと嫌らしい。ところが今朝、珍しく庭で静かに遊んでいるではないか。これはチャンスと思い、台所で洗い物などを済ませていた。10分程して、あまりにも静かなので庭に顔を出すと、そこにはベイリーのお出かけ用クレートにこぢんまりと収納されていた我が娘がいた。これではプリンセス天功ではないか。これからどんな技を披露してくれるのだろう、とワクワクしながら見ていると、中で動いたせいか、クレートごと横に倒れ号泣したのであった。私が思わずガハハと笑うと、マジシャンとしてのプライドが傷ついたのか、威嚇する猿のようにキーッと甲高い声で怒ったのだった。
最近はドッグフードはベイリーが食べるもの、と理解するようになり、ドッグフードを持って来てはベイリーに与えようとする。ベイリーは顔に似合わず品がよく、基本的にお腹がいっぱいなら食べない。だからちょっと迷惑そうにしている事も多いが、大体付き合って食べてやっているようだ。たまにはるっぺも一緒になってコリコリ食べているのには閉口するが・・・。
2007年7月23日月曜日
牧羊犬、空を飛ぶ
先週一週間、カリフォルニアとネバダ州境に位置するレイク・タホへ行ってきた。行き帰り共、義父に送ってもらったので少し時間はかかったけれど、楽しい空の旅になった。普段はるっぺは、車で移動しても昼寝の時間でなければ眠らない。しかし小型飛行機だと離陸後すぐに目がトローンとなって、やがてまるで催眠術にかかったみたいに「ガクッ」と寝てしまう。普段娘の寝顔を見る事がないので、だんなも私もはるっぺの朝潮のような顔を見てはニタニタしていた。
タホ滞在中はサイクリングをしたり、ケーブルカーで山頂まで行ったり、のんびりした時間をすごした。幸いスイートルームだったので、はるっぺと別々の部屋で眠れたのもよかった。私はやはり夜は子供と別に、きっちり睡眠を取りたいほうだ。
はるっぺの一番のお気に入りはプールだった。と言っても泳ぐのではなく、プールに出たり入ったりを際限なく繰り返すのがたまらないようだった。彼女らしい、と思った。お誕生を過ぎてくらいから、だんだんはるっぺの気性が分かるようになってきたんだけど(ちょっと遅い?)、とにかく忙しくしているのがいいみたいだ。目的達成型というか、常に何かをやり遂げようとしている感じなのだ。このくらいの月齢だと皆そうなのかなと思いきや、周りの子はママのお膝に座って一緒に絵本を見たり、積み木で遊んだりしている。はるっぺは本を箱から出し戻ししたり、アクティブにしているほうが性に合っているらしく、その姿はまるで牧羊に使われる(らしい?)ボーダーコリー犬のようなのである。
この性質を活用し、弟の面倒を見てくれるよう訓練できないかと今からもくろむ、身勝手な母なのであった。
2007年7月11日水曜日
ミニ天童
アメリカではサマータイムが導入されているため、今の時期だと夜の8時くらいまで明るい。はるっぺはとにかく外で遊んでいるのが大好きなので、夕飯後にベイリーを連れて裏の公園まで出かける。さすがに7時半を過ぎるとほとんど人もいなくなるので、ベイリーを公園に放して思う存分走らせる事ができる。普段は、ベイリーとはるっぺを同時に監視するのが難しいため(ベイリーがいつウンチをするか分からないので目を離せない)はるっぺはジョガー(ジョギング用三輪ベビーカー)に乗せたままにしておく。
が、先週数日間、珍しくだんなが一緒についてきてくれたので、はるっぺも存分に走り回る事ができてたいそうご機嫌だった。上はそのときの写真。6月に赤ちゃんホンボで買った甚平が本当によく似合っている。周りのハーフの子はもっと垢抜けているのに、どうしてうちの子はこうもシヅヱなんだろう。どっかのお祭りで金魚すくいでもやっていそうなこの顔、何か天童よしみに似てないか?
下の写真は同じ日に、自宅上空を気球が通ったのを収めた写真。我が家近辺は気球ツアーでちょっと有名である。噂によると、夕方になるとふく西風を利用して海岸から出発し、おそらく7,8キロ内陸へいったところに降りてくるらしい。ちょうど着陸するところも数回見かけたことがあるけれど、美しい光景だった。
この日は庭に出ていたらものすごい低飛行で飛んでいる気球が接近してきたので、急いで2階へカメラを取りに行ったのだけど、戻ってきた時にはもうご覧の高度まで上がってしまっていた。低めに飛んでいる気球からは「ゴーッ」と火がつく音がして、外に出ていれば、あ、近くに気球飛んでるな、と分かるほどだ。
最近のはるっぺは、かなり遠くにある気球も目ざとく発見できるようになり「バ、バ」と言って喜んでいる(気球を英語でバルーンと言うため)
発見と言えば、最近鼻の穴を発見してしまったようで、しょっちゅう指を入れては「イヒヒヒヒ」と笑い悦に入っている。困ったものだ。
2007年7月2日月曜日
素敵な出会い
ちょうどはるっぺの誕生日の頃、近所の公園で、はるっぺよりもうちょっと年上の女の子とママらしき人に会った。名前を紹介しあうと、そのママらしき人が「ハルナのハルは季節の春?」と聞いてきたので、あれ、日本語できるんですか?と聞くと
「はい、私日本に留学していました」と日本語で答えが返って来た。
それがこの写真のご本人、ヴィアラさんだ。彼女はブルガリア出身で、娘だと思っていた子は姪だった。去年の夏、姪の面倒を見るためにアメリカにやって来てちょうど一年になるそうだ。その日は4人で遊び、それからもたまに公園で偶然会ったりして、その度に本当にはるっぺの事をかわいがってくれた。
公園で多くのママに会うけれど、大抵自分の子の面倒に精一杯で、よその子と一緒に遊ばせようとか思わないらしい。私は下手な英語ながら、他人の子も一緒に遊んだほうが楽しいと思うので話しかけたりしてしまう。例えば遊びの最中悪いことをしたら他所のオバサンに注意されるような事があってよいと思うし、その方が何となくよい気がする。だけど、そういう人ばっかりではないから、結局いつもはるっぺと二人ぼっちで遊ぶようになってしまう。そんな中、ヴィアラさんは自分の姪と同じように可愛がってくれ、たくさん写真も撮ってくれた。
そのヴィアラさんが、残念ながらビザの期限が切れるため、明日ブルガリアへ帰ってしまう。せっかく仲良くなれてお互いのおうちを行き来したりできるようになったところなので本当に残念だ。母国語が違う者同士でも、やはり時間を共有していくうちに、相手の事が何となーく分かるようになってくる。ヴィアラさんさんは子供が大好きな心の温かい人という感じがする。だからそんな遠くに離れてしまうなんて、結構寂しい。私も知らなかったんだけど、ブルガリアはトルコとギリシャの隣国らしい。うーん・・・・遠い。
そう落ち込んでもいられないので、いつの日かまたどこかで会える事を楽しみにしようと思う。幸い今の時代Eメールなる便利なものがあるので、世界中どこへ行っても連絡は取り合えるだろう。会えなくなっちゃうのは寂しいけれど、はるっぺと私が彼女に出会えた事に感謝したい。
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