発熱騒動からほぼ一週間が過ぎ、おかげさまで泰ちゃんも私もすっかり元気を取り戻した。一時週3回になったベビーシッターさんにも、また4回来てもらえる事になり、すべて順調にいっている。
火曜日には熱が下がっていたが、まだだるかったし、病気をうつしたくなかったので、はるっぺを義父母のところに預けに行った。到着して車から降ろすとしばらくじいっとしていたが、私がバイバイと言うと、義母とちいさな手をつなぎ玄関の方へ歩き始めた。車を発進させサイドミラーをのぞくと、少しだけ振り返り、それからまた歩き出すはるっぺが見える。しばらく見守っていたが、もう振り返らない。やがて2人は家の中に入っていった。
普段はるっぺを預ける事に抵抗はないのだが、なぜかこの日だけは妙に寂しくなり涙が出てきた。毎日何気ない生活を繰り返しているようでも、ちゃんとこんなに立派に成長している。乳児の頃は、この子は私がいないと生きていけないんだという責任感に押し潰されそうで、早く大きくなってくれと願っていたけれど、こうやって少しずつ離れていくんだなと思うと寂しい気もする。
そんな親心も知らず本人は、じじばばと楽しい一日を過ごしたようである。帰ってくるなり「のりまきせんべい!」と叫びながら台所へ直行した。
何か普通、抱きつくとか、ママって言うとかないかね・・・