今日、義妹(だんなの妹)から次のようなメールが届いた。
「息子(私の甥ー7歳)の学校でファンド・レイジング(*)をやっているんだけど、もしよかったら参加してくれない?ウェブサイトが設けてあって、ほしいものを直接注文できるようになっているの。一番注文が多かった子にはご褒美が用意されているのよ」
(*)ファンドレイジング: 寄付金を集めるために(例えば学校の行事のため)家族や近所の人に趣旨を説明して、ラッピングペーパーや菓子の類を買ってもらい、資金を調達すること。通常より割高だが、近所の〇〇ちゃんのためだから、という感じで結構みんな協力する事が多い(と思う)
ファンドレイジング自体は、学校に限らず非営利団体その他で幅広く行われており、私も大賛成である。ただこの件に関しては、??と思う点が2つほどあるのだ。
まず、何のためにお金を集めているのかが説明されていない。ウェブサイトに行ってみても、いわゆる普通のショッピングカートがあるだけである。しかも私が注文すれば、コンピューターが、これは私の甥つながりで注文されたものだ、と判別するようになっている。だから学校側もどの生徒が一番お金を集めたか分かるようになっているのだ。
二番目に問題だと思うのは、一番お金を集めた生徒にご褒美が用意されている、という点だ。共通の目的のために、クラス全体で協力し募金を募るのは大変よいことだと思う。でも7歳の子供に、いっぱい売ってきなさい、一番だったらご褒美がもらえるのよ!と言う親の神経が私には到底理解できないのである。
多くの意味において現代社会が結果を重視するのは事実だし、成果を上げた人が褒美をもらえるのはフェアといえばフェアである。しかし、7歳児が学んでおくべきもっと大切な価値観というのがあるように思えるのだが・・・。
一晩考えて、明日になっても考えが変わらなかったら丁重に断りの電話を入れるつもりである。みなさん、どう思います?
4 件のコメント:
そんなやり方で資金調達をする学校には問題あると思うけど、とりあえず何か買ってあげる方に1票!
やっぱり自分の子供の名前で買ってくれる人があまりに少ないと子供が可哀想とか思っちゃうんじゃないのかな~別に一番になってご褒美が欲しい訳じゃないんじゃないの(?)
何だか変だね、
私も考えちゃうかも・・・
この夏夏期講習に通った次男が
「誰々と誰々塾誘おっと!」
異様に張り切ってたのです・・・
紹介すると、筆記用具やQUOカードがもらえる制度。
これってどうなの?と思えたkarasinaでした、
塾側が生徒達に紹介するよう勧めてはならんと思いました、
ps:時間有るとき、メールみてね~!
近状報告送信しました!
いや、とってもご褒美がほしいらしい・・・。
それなら自分で伯母さんに電話していらっしゃい!と思う私は、やはり鬼なのかしら・・・。
いやあ、アメリカのいいところでもあり、悪いところでもあるよね、この仕組み。個人的には、「中学生で会社を興した」とか「小学生でヘアピンをデザインして売ったお金でイラクで働いてる軍人へ応急処置のプレゼントを贈った」とか読むと、これがアメリカの資本主義教育か、と感心するけど、売った成績でご褒美というのは、「営業マンが今月売り上げ一番でした」!みたいな感じだな、と率直に思った。
ただ「お金ください」という寄付金活動より、商品を買うというほうが個人的には好きだけど(両方のニーズにあってると思う)、いろんな詐欺や寄付金の間違った使い方がたくさんある中、目的やその後どうなったかをきちんと報告する義務はあると思うよ。
でもご褒美に関しては、結局のところ懐の豊かな家庭の子(よりも親かな)が鼻高々になるだけで、そうじゃない子は肩身の狭い思いをするんじゃないかな。
そういう背景よりも、子供自身の能力(芸術、運動、学力など)でほめてあげたほうがフェアだと思うよ。
以上、全米でも豊かな南カリフォルニアから、最も貧しい州といわれるアラバマに移った、2歳児ママの個人的意見でした。
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