泰造のお座りがしっかりして以来、二人一度に風呂に入れているのが習慣になっている。ぐずっていても風呂に入れば二人とも上機嫌で遊ぶので、どんなに大変な一日でも、終わりよければ全てよしかな、と思わせてくれる。なかなかの親孝行者ではないか。
しかしそんな平穏に一日が終わるわけがない。春奈を風呂からあげて着替えさせると泰造がものすごいスピードでハイハイして脱走する。次に泰造を着替えさせていると、今度は春奈がだんなが大学時代に使っていたロシア語の単語カードを床にばら撒いている。それを泰造が食べる。それを見た春奈が「これはーちゃんのだからあああ!」と怒る。
こうして毎晩、ものの10分ほどで親孝行という勘違いから現実に引き戻されるのであった。
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