2007年6月23日土曜日

お国柄

今日、元上司の息子さんの大学卒業記念パーティーに行ってきた。元上司には横須賀で働いていた時にお世話になったのだが、一年半ほど前サンディエゴに戻ってきて、ご夫婦でこひらのベースで働いている。彼はフィリピン系アメリカ人(ハーフだったかな?)、奥様は生粋のフィリピン人で、パーティーの招待客も大多数がフィリピン人だった。

人間それぞれ個性があるけれど、お国柄というのも確かに存在すると思う。フィリピンやメキシコの人々は家族中心で、インディペンデンスというよりは、インターディペンデンスを重んじるように思う。アメリカ人は自分を一つの個体としてアイデンティティを築き上げるべきたという価値観だけれど、フィリピンの人は、自分の延長線上におじいちゃん、おばあちゃんなんかがみんなつながってて、その蜘蛛の糸のようなコネクションがあって初めて自分が存在する、みたいな価値観を持っているような気がする。

だから一緒にいると安心するというか、居心地がよいのかもしれない。今日も到着するなり上司の奥様が「まー大きくなったわねー」と言って抱き上げて、そのままどこかへ連れて行ってしまった。はるっぺも相手がベテランなのを感じ取ったようで、すっかりご機嫌だった。その後15分程いろいろな人にお披露目され、愛想を振りまいていたので、その機会を逃さずフィリピン郷土料理を楽しませていただいた。

実は去年別のフィリピン人家族のパーティーでも同じような経験があった。要はしばらくの間こどもの面倒をみてくれるのだ。これは非常に嬉しい。ご飯が食べられるからという理由もあるんだけど(笑)、自分の子をかわいがってくれるというのは、誰だって悪い気はしないと思う。もともとフィリピンではコミュニティー全体で子供を育てていくのかな。

日本はすっかり核家族化してしまったけれど、おそらく一世代前くらいまでは、そういう世の中だったんではないだろうか。しがらみが面倒くさいとか、噂が耐えないとか、短所もあるのだろうけど、ドライで表面的な南カリフォルニアの文化に浸っている毎日だけに、何だかほんわかした午後のひとときを過ごせた。

明日は義父母のうちに遊びに行く予定。こちらに戻ってきて11日。だんだんいつものペースに戻ってきたぞ。

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