2007年10月31日水曜日

サル、初めてのお泊り。

今日はハロウィーン。去年はまだ小さかったため何もやらなかったが、今年は歩けるようになったのでサルのコスチュームを着せてみた(GAPアウトレットで15ドル)。私は予定日まで2週間となり、いよいよ体が重くなってきたので家で留守番し、うちに来る子供達にキャンディーを配る役を担当した。

病院勤務時代の友人二人が晩御飯を持ってやって来てくれて、はるっぺをトリック・オア・トリーティングへ連れて行ってくれた。だんなも愛娘の初めてのハロウィーンにワクワクしていたようで、珍しく早く仕事から帰って来たので、4人で仲良く出かけていった。

100個ほどあったキャンディーは一時間半あまりでほぼなくなったので、今年は大盛況だと言える。数年前、玄関の明かりをつけ忘れたために外出中と勘違いされたらしく、子供がほとんど来てくれなかった。同じ間違いを繰り返すまいと、今年は玄関先にろうそくを灯しておいたのが功を奏したのだろうか、ずいぶんたくさんの子がやって来て楽しかった。

一時間ほどして我が娘も袋いっぱいのキャンディーを持って帰って来た。こういう時くらいいいじゃないか、とだんながチョコレートなどをやっていたが、やはり子供は甘いものが好きなようで、本物のサルのように興奮していた。今まで「からいからいだから、食べられないよ」などとホラを吹いていた私の立場が台無しではないか。

そんなこんなで、はるっぺ初めてのハロウィン、結構盛り上がって楽しかったのだが、我が家にとっての大イベントはその後である。実は今晩初めてのお泊りなのである。前述の友人二人(レズビアンのカップル)は、はるっぺ出産の時も立ち会ってもらった程の仲なのだが、彼女らの家で明日の夜まで預かってもらう事になっているのだ。24時間私から離れるなんていう経験今までにないので、どういう反応をするのか今から楽しみだ。私は普段はるっぺとベッタリだから、たまに離れられると息抜きになるけれど、やはりだんなは寂しいようだ。友人達が帰った途端、私の態度が悪いとかいちゃもんをつけられて、ははーん、寂しいから私にあたっているのねえ、と思った。こういう時は悪くなくても謝っておくのが一番である。

という訳で、明日は1日のんびり過ごせそうだ。とりあえずベイリー(犬)をグルーマーに連れて行ってやりたいので、どこかキャンセルが出るとよいのだけれど・・・どうかな。

2007年10月30日火曜日

気をつけなくっちゃ

最近のはるっぺ、急によく話すようになり一緒にいておもしろい。ベビーシッターさんに教わったのか「No way!](そんな訳ないじゃん!)を連発したり、イスに座っている母の尻を押して「どいちぇ(どいて)」と言ったり。新生児時代が苦手だった私にとって、すっかり人間になった我が娘を見るのは嬉しい限りなのだが、同時に自分の言葉遣いにも気をつけなければいけなくなった。

3,4ヶ月前はきちんと「熱い!」と言えていたのが、今ではすっかり「あぢー!」になってしまった。わざと悪さをしているのを見つかると、こちらより先に「あーあーあーあー!!」と言ったりする。日本語に関しては自分以外に責めようがないのだが、全く恥ずかしい限りである。

2007年10月25日木曜日

みんな無事です

結局22日の夜11時までねばり、それから車で30分ほどの所にあるだんなのオフィスで一晩を過ごした。避難勧告広域にわたり出されたため(サンディエゴだけで避難民が35万人)、スタジアムや競馬場、学校などが避難所に指定された。現在分かっているだけでも千軒以上の家屋が焼失したというのだから、今回の火事、本当に恐ろしいスケールである。

私達が避難したのは結局1日足らずで、次の日の夜にはそそくさと戻ってきてしまったのだが、長年サンディエゴに住んでいるだんなも避難は初めての経験、親子三人ぐったり疲れてしまった。避難勧告は昨日解除になったので近所の方々も戻ってきたが、みんなして口を揃えて「長い3日間だったね」と話していた。

たった一晩でこんなに疲れるんだもの、実際に家を失ってしまった人達はこれからもっと大変だろう。アメリカではちょうどこれからハロウィーン、感謝祭、クリスマスなどの行事が続く季節である。普段は商業主義で事あるごとにプレゼントを買ったりしてしまう我々だが、こういう時くらい、クリスマスのプレゼント交換の代わりに被災者基金に寄付をしたらどうかとだんなの家族に相談してみようと思う。

2007年10月22日月曜日

うちもいよいよ

我が家にもいよいよ警察からの避難勧告の電話が入った。既に近所の人ほとんどが日没までに避難しており、夕方外へ出た時はゴーストタウンのようであった。うす黒い煙の向こうに見える赤い太陽が異様だった。まだまだ火元からは遠いと安心していたが、夜になってうちから15キロほどの地域にも火の手が迫っているらしいということで、うちも近いうち避難する事になりそうだ。

近所の友達も一時間前に出発したらしいが、今現在高速道路もスムーズだとの事なので、とりあえず隣のオレンジ郡辺りまで車を走らせて、ホテルを探そうと思う。ちなみにサンディエゴ郡内の宿泊施設は全て満室という事だ。

とはいえ、火事がうちから見える距離にないのでいまいち緊張感に欠けており、夕方など家族3人で近所に空いているレストランがないか走って回ったほどだ。結局唯一マクドナルドが空いていたので晩御飯はハンバーガーで済ませた。スーパーやドラッグストアはまだ開いていて、前には結構車がとまっていたのでちょっと安心した。

とにかく安全な場所にこれから避難するので御心配なく(とか書きながら、実は家が一番安心とか思っているので、あと2,3時間ふんばってみようかな。)

一夜明けて・・・・

今回のサンディエゴでの山火事、 昨日の書き込みの時点では想像もつかないほど、大規模なものに発展しつつある。写真はうちの前の道路。拡大してもらえれば、路面に散乱する枝葉がご覧になれるだろう。夜も時折つよい風が吹き、まるで台風のようだった。案の定山火事は夜通し猛威を振るった様子で、うちから17,8キロの地域にも新たな火事が起きたようだ。義父母の住むラモナ市では昨晩のうちに避難勧告が出され、義母の妹のところへ動物共々避難したようだ。

今のところうちは避難勧告が出ていないが、出たとしても逃げようがない気がする。西に3キロ行けば海岸だし、南や北へ抜ける高速道路は朝6時自体で交通渋滞のため機能していないらしい。なので開き直ってレーズン入りスコーンを焼いて、おいしい紅茶と一緒に朝食を楽しんでいるところだ。だんなとはるっぺはまだ眠っているし・・・。

車に積めるものなんか限られているし、パスポートとかそういうもの以外は持って行ってもきりがない。おむつなど、必要最低限の衣食類でも持っていくか。

一番怖いのは、こんな状態で産気づいてしまう事である。市全体がパニック状態に陥りつつ今、車で移動するのは無謀であるし・・・予定日まで3週間あるので大丈夫だと思うが、とりあえず妊娠関連の本にあった緊急時における自宅での出産方法でもおさらいしておこう。

2007年10月21日日曜日

自然の脅威


現在サンディエゴは山火事真っ只中である。4年前のカリフォルニアでの大規模な山火事を覚えている方もいると思うが、今年もちょうど同じくらいの時期に起こってしまった。今回もサンタアナという、砂漠(内陸)方面から吹く非常に高温で、しかも乾燥した強風が引き金となったらしい。ちなみに現在、我が家の屋内の気温25度、湿度が30%弱である。サンタアナになると、異常に暖かいのと、空気が乾燥してコンタクトがゴロゴロしたり、鼻の中が乾燥して痛くなるので、今日も朝から火事になければいいがと案じていたほどだ。

たまたま日中だんなのオフィスに物を届ける用事があったので外出し、帰りに高速道路を走っていると異様に厚い雲が内陸から海側へ流れているのが見えた。それで山火事だと直感したのだが、なにしろスケールが大きいので火事自体は全く見えない。ただうす煙の中を30分ほど運転してようやく帰路に着いた。

帰宅後早速ニュースを見ると,山火事はここから3,40キロ離れたところである。上の写真は我が家の2階から撮影したものだが、こんなに離れていてもうっすらと煙が見えるのがお分かりだろうか。煙で太陽がかげり、夕日のようにオレンジ色になるのも山火事の特徴だ。家の中も煙臭く、ベイリー(犬)も心なしか不安げである。

義父母が内陸方面に住んでおり、四年前の火事でも敷地前ギリギリまで火の手が迫った事もあるため心配して電話をしてみたが、とりあえず今のところ大丈夫という事で一安心した。義母が動物好きでニワトリ2羽、犬1匹、猫が4,5匹いるので万が一の時には動物も非難させなくてはならない。
今日の午後は公園は諦めて、室内で遊ばせるとするか・・・。外遊びが大好きなはるっぺ、これから夜までどうやって持たせようか悩んでいる。

2007年10月20日土曜日

持つべきものは・・・



写真のかわいらしいボクちゃん、いつもお世話になっているSan Diego Momさんの息子さんである。春奈より半年お兄ちゃんなので、もうすぐ2歳になる。写真では分かりにくいのだが、パパに似てものすごく背が高いので、はるっぺも動物的勘が働くのか、他の子のようにどつきまわしたりはしない。

今年の2月頃、偶然公園で出会って以来のお付き合いになるのだが、この頃はお宅にお邪魔してばかりのかなり図々しい私である。大体週一回くらいのペースで遊んでいるのだが、これが私にとって気晴らしになっている。San Diego Momさん御夫婦には6歳の息子さんもいらっしゃるので、育児の事で相談に乗ってもらったり、愚痴を聞いてもらったり、アメリカの教育制度について教えてもらったりしている。

周りにいる他のお友達は私と同じく始めての育児なので、どちらかというと励ましあう関係にあるのだが、やっぱり二人子育てをしている人は貫禄が違う。育児書どおりに行かない事を体験しているというか、経験からくる余裕と自信がある。

こういう、横のつながりってとても大事だと思う。先日の投稿のように、常に「よい親」でいられない自分を「それもオッケーだよね」と許せる強さや優しさを、こういった周りのお友達や家族から分けてもらって、何とかやっているのだと思う。

余談だが、大昔武田鉄矢がテレビで、自分の子供に「人」という字は人と人が支えあって成り立っているんだよ、という話を聞かせたら「じゃあ、「入」は?」と聞かれた返事に困ったという話をしていた。子育てって本当におもしろい。

2007年10月17日水曜日

75点の母

前にお話したとおり、我が家ではアメリカ式に子供が寝る時間になるとベビーベッドに入れて一人で寝かせている。つまり添い寝をしないのだ。理由は簡単、寝る時くらい子供から離れていたいし、寝かしつけるのに時間を費やすのが嫌だからだ。ところが、ここのところ週に一度ほどはるっぺが夜中に起きてしまう。普段なら2,3分ふえーん、と泣いてからまた眠るのだが、最近は完全に目を覚ましてしまい、大声でママー!ママー!と泣き叫ぶ。そういう時は仕方がないので添い寝をするのだが、結局私が全然眠れず翌日まで疲労感を引きずる事になる。

昨晩もまた大泣きしたので、結果的に私は寝不足になり、朝から非常に不機嫌であった。当然はるっぺも睡眠不足なので、彼女も事あるごとにぐずっている。私もだんだんむかついてきて、はるっぺがぐずる度に「あんたがちゃんと寝ないからいけないんでしょ!」などとオニの様な暴言をはいていた。

それを見かねただんなが「キミがイライラしていると、春奈にも伝わって悪循環ではないか。」と説教を始めたので一気に疲れが倍増した。こちらは毎日子供の世話をしていて、そんな事は百も承知なのに、それすら理解していない事にがっくりきてしまった。彼が私のためを思って言っているのはよく分かるのだが、子育てに関わらない人が説教しても、正直説得力がないのである。

私にとって育児とは仕事である。いくら自分の子供相手でもつまらない時もあれば、イライラする時だってたまにある。だから本当にムカついた時くらいいい母親でいられなくてもいいと思っている。つまり総合して大体75点くらいでいいのである。全部完璧にやろうとすれば、それが裏目に出るのは目に見えている。だから自分に少し甘いくらいでちょうどよいのだ。

そういう私の考えにだんなはやや不満のようであったが、詩人のように理想論だけ並べ立てるのと、実際年中無休で実務に励むのとでは訳が違うのだ。私は自分なりのベストを尽くしているという自信があるし、だから他人からどう非難されてもあまり気にならない。ただせめて自分のだんなには、もう少し理解してもらいたいなあと思うのであるが、身勝手だろうか。

2007年10月15日月曜日

体当たり


昨晩ようやくベッドスプレッドができあがった。ご覧の通り、簡単なパッチワークにしたのだが、こうやって離れてみるとなかなかの出来ではないか!実はパッチワークなんぞ小学校の家庭科の授業でクッションカバーを作ったきり、知識も経験もゼロなのである。普段私は慎重派であるが、たまに突拍子もないことに体当たりする傾向があるらしい。
私がまだ3歳くらいの頃である。従姉にプールに連れて行ってもらいプールサイドを歩いていると、いきなりプールにドッポーン!と落ちたらしい。誰かが慌てて飛び込んで私を救助してくれたらしいのだが、その時私は「泳いでいたのに邪魔をした」と憤慨したらしいのである。
考えてみると私の人生、意外といい加減というか、行き当たりばったりなのだ。25で大学へ行ったのも、その後アメリカに来たのも、結婚したのも、一か八かというか、ま、何となく面白そうだからやってみようかな、程度でここまで来てしまった気がする。お友達の徳子さんは中学生の時には獣医になろうと決心していたというのだから、それと比べると私の人生、フーテンの寅さんのようにお気楽である。
そうは言ってもやはり子供ができてようやく、地に足がついた気がする。たまーにある体当たりの発作だって、パッチワークぐらいならかわいいもんだ。

2007年10月14日日曜日

パンプキン


一昨日、放置してあったパンプキンをようやくジャック・オランタンに「変身」させた。数年前にも一度やった事があるのだが、記憶していたよりうんと簡単にできた。なかなかの出来栄えだったので、得意げにはるっぺに見せると、毎日見慣れていた「パンキン」に突然顔がついたのでやや面食らったようだ。しばらく凝視した後、おもむろにどつき始めた。意外に力持ちの我が娘、監視していてなければ持ち上げて落としたりしていただろう。

力持ちだけならまだよいが、最近ますます自己主張が激しくなり、とにかく気に食わない事があるとテーブルの上の物をバーッと両手で押しのけて、落ちた物はわざわざ拾いなおしてぶん投げる始末である。体格といい、ふてぶてしい形相といい、ミニ寺内貫太郎といったところか。私はこれまた無駄な抵抗を繰り返す西城秀樹のようで、全く情けない限りである。

それでも愛しい我が娘、記念にと無理矢理パンプキンの横に座らせて記念写真を撮る自分に半ば呆れている。

2007年10月12日金曜日

命のバトン

高校時代の友人、Karasinaさんのブログからコピーしてきました。是非下記のウェブサイトもお立ち寄りください。

*大切な心のバトン*

一人の野球少年が、「生きたい!」と願い助けを求めています!!
ホームページはこちら「りょうすけ君を救う会」 http://www.geocities.jp/kanekoke1102/index.html

千葉県富津市在住の金子亮祐君(10歳、小学5年生)は、『川崎病後急性心筋梗塞による重症心不全』という病状で入院治療中です。 平成18年5月に9歳で川崎病を発症し、同12月に後遺症により心筋梗塞を起こしました。カテーテル施術により開通したものの心筋のダメージが広範囲におよんだ為、心機能が弱まった状態が続き、君津中央病院、その後千葉大学医学部付属病院にて強心剤の点滴等による内科的治療をしてきました。しかし、平成19年3月に心不全の症状が悪化した為、東京大学医学部付属病院に搬送され補助人工心臓を装着しました。装着後も心機能の改善は見られず、残された道は心臓移植しかありません。しかし国内では15歳未満の臓器提供が認められておらず、また、補助人工心臓を装着している間に感染や血栓の発生などの恐れもあり、早期の移植を実現するには海外での移植手術に頼るしかない状況です。海外では保険が使えないため、渡航費用・心臓移植手術費用・滞在治療費等で約1億2800万円という膨大な費用がかかります。ブログやホームページをお持ちの方是非、ご紹介、呼びかけ、ご支援、ご協力をお願いいたします。りょうすけ君を救う会 代表 鈴木 讓

2007年10月11日木曜日

急に何なんだ?!

ここ一週間、急に忙しくなった。先月の妊婦バーベキュー参加者の二人が続けて出産したのを始めに、義妹一家が遊びに来たり、晩御飯の約束があったり、家族・友人の誕生日プレゼントを買いに出かけたり・・・。そういえば今週はるっぺを公園に連れて行ってない、こんな事、歩くようになって初めてではないだろうか。

それに加えて安い生地を購入しベッドスプレッドを作り始めたり、ハロウィーン用のパンプキンを買ってきたりで毎日大忙しである。だんながそんな私を黙って横目で見ているが、通りすがりに「巣作りじゃないよね」などとのたまったりして、全く憎たらしい。

パンプキンは顔を彫って中にロウソクを入れるのだが、何と言っても相手は生のカボチャである。中身をほじくり出すのに一苦労なのだ。で、買ってきたまま台所に放置されている。ベッドスプレッドは春奈を寝かせてから作業を始める。0時まで寝室でミシンと向き合っているなんて、現代版つるの恩返しみたいだわ、とのぼせて鏡を見るとそこにはただの太った妊婦が映っていた。現実って残酷だ。

はるっぺは最近「暇だ」と訴える事を覚え、来客があったりして構ってやらないと、私のかばんを
引きずってきて「ブーブー、バイバイ」を繰り返すようになった。その他にもABCと言うようになったり(何故かCの発音が思いっきり和風で、「シー」というのが特徴)、1歳半にもなると、ほんと知恵がついてきておもしろいなあ、と思う今日この頃である。

2007年10月4日木曜日

マトリョーシカの生地

ここのところ不用品をさばくのにEbayでオークションにかけている。10年ほど前に買ったダイビング器材もしばらく使っていないので先週とうとう売りに出し、合計350ドルほどになった(喜んだのも束の間、その利益は二台目のチャイルドシートの購入費としてあっという間に消えていったのだが)。

そんな訳で、普段はあまり縁のないEbayを毎日覗いているのだが、まあいろんな物が売られていること、その品数の豊富さに驚くばかりである。私は昔から、洋服やブランド物に無関心なのだが、たまたまEbayで目にしたOililyというブランドのマトリョーシカ生地のパンツ(子供用)が非常に気に入った。これならオークションに参加してもいいかな、なんて思ったら、あと6日も残っているのに既に30ドルではないか。しかも中古品である。ブランド好きのママって大変だなあと妙に感心してしまった。

私は中古のパンツ一枚に30ドル払うほど洋服に執念がないので、自分でマトリョーシカの生地で見つけて作る事にした。が、これがなかなかないのである。インターネットで見つけたものも1ヤード10ドル、送料10ドル、合計20ドル。これに5,6時間の労働力を加味すると・・・うーん、微妙だ。特に送料10ドルというのが腹立たしいので近所の生地屋に行ったが、町の店にそんな洒落た生地は売っているはずもない。やっぱりオークションやっとけばよかったかなと思い再度Ebayを訪れたが既に50ドル近くまで値上がりしており、これまたブランドの威力を見せ付けられたのであった。

マンボウがやって来たら洋裁なんて呑気な事は言っていられない。やるなら今しかないのに、20ドルの出費が惜しくなかなか思い切れないでいる。たかだか送料10ドルに優柔不断な自分にあきれるのであった。

2007年10月2日火曜日

「巣作り本能」?


出産予定日まであと6週間。日に日にカバと化していく我が身を見ると早く産んでしまいたいと思う一方、いろいろ準備せねばいけない事が残されており、6週間で間に合うのか?!と焦ったりもする。そんな理由で今月だけ、火曜と木曜の半日ベビーシッターさんに見てもらうことになった。火曜日はいつもお世話になっている友人宅でベビーシッターさんに預かってもらえる事になったので、今朝8時にはるっぺを連れて行った。

4時間なんて長いようで短いので、帰宅早々シャワーも浴びずに作業を始めた。まずはクローゼットの整理から!と、春奈の小さくなった服をダンボールに詰めたり、マンボウに着せられそうな中間色の産着などを選別したりした。9時過ぎにだんなが起きてきて「そうか・・・春奈はいないのか・・・さびしいなあ・・・・」とつぶやく。いつも寝起きは機嫌と態度が悪く「おはよう」も言わず人の横を通り過ぎていく人がこれである。父親の娘に対する愛情とは相当なものらしい。

しばらくするとだんなが戻ってきて、今度は私の写真を撮り始めるではないか。こちらはシャワーも浴びていない、髪もボサボサ状態。「何なの一体?!」と聞くと、「巣作りしているところの記念撮影だよ」とニヤニヤしている。

日本でこの「巣作り本能」という言葉がどれだけ浸透しているか分からないが、こちらでは妊婦が出産前急に掃除を始めたりする事を「巣作り」と言う。実はこれ、私が苦手とする言葉のひとつなのだ。確かにはるっぺ出産前にも大掃除を済ませたり、不用品を処分したりした。しかしそれは私は物事を順序だてて効率よく片付けていかなければ気がすまない性格だからであって、出産に限った事ではないのである。それなのに出産前の準備だけを特別扱いして、わざわざ名前までつけて、それにみんなが納得しているのが私には不可解なのである。ほかの人が使っているのは一向に構わないのだが、たかがガレージの掃除をしたくらいで「巣作りしているのね」と一方的に納得されると、こちらも困惑してしまう。

だんなはそれを知っていてわざと「巣作りの記念撮影」なんて言ったのである。そのあともたびたび顔を出しては「おっ、巣作り・・・じゃなかったね?何やってるんだっけ?」などとほざいたのであった。そんなおちゃらけている暇があったら、少しは手伝っておくれ・・・。